2012年に「MakerBot Replicator 2」、2013年に「MakerBot Replicator 2X」を発売し、コンシューマー向け3Dプリンター市場をリードするMakerBot社が、現在、アメリカ・ラスベガスで開催中のCES 2014で、3Dプリンター「MakerBot Replicator(5th Generation)」など3機種を新たに発表しました。
MakerBot | 3D Printers | 3D Printing http://www.makerbot.com/
MakerBot announces 5th generation 3D printers at CES 2014 - SlashGear http://www.slashgear.com/makerbot-announces-5th-generation-3d-printers-at-ces-2014-07311883/
New MakerBot Replicator 3D Printers for 2014 | ToolGuyd http://toolguyd.com/makerbot-replicator-3d-printers-2014/?utm_source=tg_side&utm_medium=web&utm_campaign=toolguyd_recent_posts
◆MakerBot Replicator(5th Generation)
MakerBotが「第5世代」と呼ぶMakerBot Replicator(5th Generation)が、一体どんな3Dプリンターなのかがよく分かるムービーはこちら。
MakerBot Replicator Desktop 3D Printer (Fifth Generation Model) - YouTube
こちらがMakerBot Replicator(5th Generation)。サイズは、横52センチ×奥行き44.1センチ×高さ41センチ。
MakerBot Replicator(5th Generation)の特徴はこの3.5インチLCDディスプレイ。最近のプリンターと同じように、操作がすべてディスプレイに表示されるので、簡単に3Dプリントが行えます。
3Dデータは、これまでのSDカード経由ではなく、ダイヤル右のUSB端子またはイーサネット端子から入力でき、近日中にWi-Fiにも対応予定。
操作は、ダイヤルを回してメニューを選択、ダイヤルを押すだけ。
ストレージ内の「MakerBot Gnome」を選択しダイヤルをプッシュ。
選んだ3Dデータの立体物や出力するのにかかる時間がディスプレイに表示されます。このデータの立体物をプリントする場合は、ダイヤルをプッシュ。
これでプリント開始。
MakerBot Replicator(5th Generation)は、PLA樹脂に対応しています。プリント可能領域は、横25.2センチ×奥行き19.9センチ×高さ15センチ(7522立方センチメートル)。
フィラメント・ノズル部分は簡単に取り外し可能でメンテナンス性は良好。ノズルの直径は0.4mmで、レイヤーの厚みは0.1mm(Fine)、0.2mm(Medium)、0.3mm(Fast)が選択できます。
立体物がプリントアウトされるプラットフォームはガラス製。
MakerBot Replicator(5th Generation)では、新たにWebカメラが導入されています。
「Camera」モードをONにすれば……
専用のアプリで、スマートフォンなどのモバイル端末からプリントの様子を確認できます。時間がかかる3Dプリントでは思わぬ失敗が起こってやり直す場合には時間を大きくロスすることもあるため、遠隔で出力の様子をチェックできるのは非常に便利です。
プラットフォームの水平やノズルとの距離は、立体物をうまく出力するために非常に大切な要素で、繊細な調整が求められます。MakerBot Replicator(5th Generation)は、プラットフォームを簡単に上下させられLEDライトのガイドのおかげで水平の調整も容易です。
MarketBotのブレ・ペティスCEOによると、MakerBot Replicator(5th Generation)は「信頼性・品質・接続性」を高めたユーザーフレンドリーな3Dプリンターであるとのこと。
MakerBot Replicator(5th Generation)は、良好な操作性や簡単なデータ入力だけでなく、従来モデル比で11%の出力速度向上を果たしており、より簡単・快適な3Dプリントを実現しています。
ただし、MakerBot Replicator(5th Generation)で使用できる材料はPLAに限られ、旧モデルのMakerBot Replicator 2Xで利用できたABS樹脂は使えないので注意が必要です。
MakerBot Replicator(5th Generation)は、すでに2899ドル(約30万円)で販売がスタートしており、数週間以内に発送されるとのこと。日本への送料は227.66ドル(約2万4000円)となっています。
◆MakerBot Replicator Mini
MakerBotは、より手軽に3Dプリントを楽しめるコンパクトモデル「MakerBot Replicator Mini」を発表しています。
MakerBot Replicator MiniにはLCDモニターがなく、出力サイズも横10センチ×奥行き10センチ×高さ12.5センチと小さくなり、レイヤーの厚みも0.2mmしか選べませんが、Webカメラによる監視機能は搭載されています。
エントリーモデルという位置づけのMakerBot Replicator Miniは、1375ドル(約14万4000円)で2014年春に発売予定です。
◆MakerBot Replicator Z18
MakerBotは、プロ向けの大型モデル「MakerBot Replicator Z18」も同時に発表しています。
「Z18」とはZ軸(高さ)方向に18インチ(約45.7センチ)の立体物をプリントできることからつけられた名前で、最大出力サイズは、横30.5センチ×奥行き30.5センチ×高さ45.7センチ(4万2475立方センチメートル)。
さらに、MakerBot Replicator Z18では、複数の立体物の同時出力にも対応しています。MakerBot Replicator Z18は、6499ドル(約68万円)で、2014年春の発売が予定されています。
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