
レコードジャケットを使ったトリック写真や有名観光名所を安物の土産にすり替えてしまう写真、本物の風景写真のように見えるジオラマの写真など、カメラと小道具をうまく使って現実と虚構をないまぜにする試みというのは多く行われていますが、カメラと絵心と少しの想像力があれば、自由自在に現実の風景を描き換えてしまうこともできるようです。
風景や妄想をスケッチし、手に持って背景とともに写真に収めるという手法で現実に虚構を合成したベルギー人のアーティストBen Heine氏による「Pencil Vs Camera」というシリーズを紹介します。
詳細は以下から。
Ben Heine - Art - The Blog: Pencil Vs Camera
Ben Heine氏はコートジボワール・アビジャン生まれのベルギー人で、現在はベルギー・ブリュッセルを拠点に画家・イラストレーター・写真家として活動しています。

ポルトガル・リスボンの路面電車。電車をスケッチした後に写真を撮ったのなら、撮影時には電車はすでにそこにいなかったはずなのですが、見ているとスケッチの向こうを今まさに電車が通っているような気がするのではないでしょうか。

ベルギーの田舎で撮影されたヤギ。

ブリュッセル郊外で撮影されたネコ。スケッチで「補完」された写真を脳内で補正して見るのに慣れてくると、こんな4つ目のネコも一瞬本物に見えてしまうかもしれません。

こんなコミカルな作品も。こちらもベルギーで撮影。

ベルギー・Braivesで撮影。木・鳥・トラクター、どれも実際そこにあっておかしくないのですが、アーティストの創作なのかもしれません。

フランス・リールで撮影されたショーウィンドウ。本当に手をつないでいたのでしょうか?

リールのPalais des Beaux Arts(芸術宮殿)で撮影。ゴヤの「The Third of May 1808」やミレーの「落穂拾い」といった実際にはここには展示されていない絵画とともに、額装された巨大な目が付け加えられています。

この彫刻も本当は顔があったのかもしれない、と目に見えるものを疑わせることも、そこにないものを在るように見せることとともに、アーティストの意図するところなのかもしれません。

1958年のブリュッセル万国博覧会のために建設されたモニュメント「アトミウム」。

恐竜に襲われたオランダ・ユトレヒトの街は大聖堂教会の塔から撮影。

こちらはパリ・モンマルトルの丘から撮影。

このほかにもBen Heine氏の作品は以下のサイトで多数公開されています。
Flickr: Ben Heine's Photostream
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