
江戸時代、大阪(大坂)は「天下の台所」と呼ばれて経済・商業の中心として栄え、大阪の各所で卸売市場が発展、大正期には全国初の公設小売市場と中央卸売市場が開業しました。戦中~戦後期には仲買の必要がなくなるなどして中央卸売市場は機能を停止したものの、物資統制がなくなって復活。高度経済成長期を経て、消費が多様化した現代でも基幹市場として大きな役割を果たしています。
今回、通販サイト「なにわの台所」を運営し、大阪市中央卸売市場を活性化させようと頑張っている株式会社インファの人に、大阪市福島市にある大阪市中央卸売市場の本場(ホンバではなくホンジョウ、大阪市中央卸売市場にはほかに東部市場と南港市場がある)の中を案内してもらいました。
詳細は以下から。
所在地はココ、大阪市福島区野田。JR大阪環状線の野田駅か地下鉄千日前線の玉川駅から徒歩10分、あるいは京阪中之島線の中之島駅から徒歩15分です。雰囲気的には都会のド真ん中に突如としてタイムスリップしたかのような市場が忽然と出現する感じ。
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新聞配達もされていないような時間です。この日はこの冬一番の寒さという話だったらしく、とんでもない寒さの中、「あったか~い」はずの缶コーヒーもあっという間に「つめた~い」に変化してしまうほどの気温で、なおかつ強風。ガチガチと震えながら「なにわの台所」の人たちが来るのを待つことに。

凍死寸前だったものの、なんとか予定時刻に合流成功、市場を目指すことに。自動車で指示通りに入ると、すぐ左手側に市場が見えてきました。

ここが大阪市中央卸売市場の本場です。時間は朝の4時過ぎ、すでに市場は動いています。話によると、午前1時とか2時とかに始まっているセリもあるらしい。

トラックがあちらこちらに停車しており、今が一番忙しい時間なのだと感じます。画像ではわかりませんが、そこら中をいろいろな自動車やら何やらが走り回っており、なぜここで人身事故が発生しないのか不思議なレベルです。



この1階部分は水産売場になっています。


水族館のように泳いでいる魚を見られるわけではないのですが、非常にワクワクします。




山ほど積み上がった発泡スチロール

そこら中が水浸しで魚がとにかくあっちこっちに置かれまくっているため、段々と感覚が麻痺してきます


普段スーパーで見るような切り身になる前のそのまんまの姿。当たり前と言えば当たり前ですが、想像以上に巨大に感じます。

この日はこれでも取扱量が普段よりも少ないそうなのですが、何が少ないのかさっぱりわかりません。


手際よく魚をシメていく様子。
おそらく、そのシメた痕。

なぜかシートがかけられています。何の魚なのでしょうか。

コレはハマチ専用の台車らしい。

取り扱う量がハンパじゃないので、いろいろな輸送手段が使われています。先ほどの台車のような手押し台車はもちろんあちこちにあります。

パレットごと運ぶこともあるので、フォークリフトもけっこう見かけました。

もちろん、タレットも大活躍でした。

「入荷数量等表示装置」。これで、その日に上場されている水産物の産地や数量がわかるわけですね。


南4通り。水産売場は北側が塩干、南側が鮮魚を扱っており、それぞれ1から16まで通りがあります。


1つの通りに対して片側5つずつ合計10のスペースが設けられており、トータルで320のスペースがあります(一部、空き店舗や複数の場所を使用する店舗があるので出店数とスペース数は一致しない)。

店の前に積み上げられた保冷箱の中にはさきほど競り落としてきたのであろう各種様々な魚が詰まっています。

この箱すべてが魚入り。

一体これからどこへ旅立つというのか……

並の魚屋では決して見られないほどの分量がこれでもかこれでもかというほどに積まれまくってます。

口(アゴ)の尖った魚。

太刀魚は体が長いため、このようにちょっと体を丸められています。これも普段見るものよりも大きい。おかしいな、これらの魚は一体どこへ……。

カレイかヒラメが泳いでいます。

白子の山。この場にポン酢の入った皿を持ってきたいです。


ここに見えているのはたぶんアンコウとかいろいろ。とにかく、日本産ではないアンコウがいらっしゃるのは確実です。

ふぐがいっぱい。



おじさんが手早く捌いていきます。

「大阪市中央卸売市場」ふぐを捌くおじさん
こちらもベテランの技であっという間に魚をおろしていきます。


海産物ならなんでも扱っているので、貝だってもちろんあります。





エビとかカニとか。

こちらは中身はなく、カニの甲羅だけ。あとでグラタンを詰めてカニグラタンに加工されるものです。

たらこですね。こんなに沢山あると壮観です。

たっぷりタラコ

タコの詰まった箱。

カチンコチンになったイカの塊。まさにイカのアイスブレード状態。

ナマコのパック。

卸売市場というとゴツいおじさんが叫んでいそうなイメージがあり、実際セリはそんな感じですが、携帯電話で細かく連絡を取ったり、パソコンをいじっていたり、広大な一つのオフィスみたいな感じです。こんなところまでIT化の波が押し寄せているわけですね、しみじみ。

ここは近海物・活物類を扱う「6-16 坂井水産(株)」。

水槽内のタコが元気に動いています。
「大阪市中央卸売市場」水槽の中で泳ぐタコ
シメるとこのように色が変わります。だいたい5~6時間はこのようにゆったり動いているそうです。
「大阪市中央卸売市場」シメられたタコ
けっこう大きなタコだと思ったのですが、この時期は天気が悪くて数が少ないんだとか。

左側の器に入っているのがこの日最大のタコ。すでにお客さんが決まっているため、別にわけられています。

これがタコ洗い機。解説が入っていますが、1匹ずつ手では洗っていられないし、傷がつくのでこのような機械を使うのだそうです。
「大阪市中央卸売市場」タコ洗い機
とてもおいしそう。

セリの時に使う小さな黒板。セリにはいろいろとテクニックがあるようです。

ということで、いろいろ見て回っている間にちょうどマグロのセリの時間になったので会場に向かうことにしました。
「大阪市中央卸売市場」の中を歩いてみた
巨大マグロをわずか10分足らずで解体、「大阪市中央卸売市場」のマグロはすごかったへ続く。
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