GIGAZINEでは以前に、自転車用のLEDテールライトにHDカメラを搭載したテールライト型ドライブレコーダー「Fly6」をレビューしたことがあるのですが、なんとその発売から約半年で新型モデルが発表されたという連絡を受けました。本体が小型化され、しかも日本の交通法規に合わせて一部改良されたという新型「Fly6」の実機を借りることができたのでいろいろと触ってみることにしました。
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◆Fly6で撮影した映像はこんな感じ
さっそくFly6を自転車に取り付けてサイクリングしながら撮影してみました。昼間と夜間の両方で撮影したのですが、広角レンズの効果もあり、後方の風景や近づいてくる自動車などの様子がつぶさに記録されていました。
「Fly6」で撮影したムービー・ダイジェスト版
◆「Fly6」のパッケージをオープンしてみた
これが新しい「Fly6」のパッケージ。「I've got your back(後ろは任せろ)」という短いコピーがFly6の特徴を物語っています。
裏面には製品の特徴が書かれていました。1280×720ピクセルHDカメラを搭載し、USB充電式リチウムイオンバッテリーで最大6時間までの撮影が可能。高光量テールLEDライトとしても使用することができます。
フタをパカリと開けると、まずはクイックスタートガイドが登場。
ガイドとスポンジ製の中皿を外すと、同じくスポンジ製のクッションにきれいに収められたFly6と付属品が姿を現しました。
全てのパーツがスッポリ収まる専用設計のクッションになっていました。
内容物を広げてみるとこんな感じ。以前にレビューした前モデルのFly6とほぼ変わりない付属品でした。最初から8GBのmicroSDカードとSDカードアダプターが同梱されているので、買ってすぐに使い始めることが可能です。
こちらが新しくなった「Fly6」の本体。上部にカメラレンズがあり、下部には複数のLEDライトがレイアウトされているのは前モデルと共通のデザインです。
ちなみに旧モデルの「Fly6 original」はこんなデザインでした。カメラ周辺のデザイン処理が異なりますが、基本的な意匠はそのまま踏襲されています。
こちらは新型Fly6。本体の一番上には1280×720ピクセルのHDカメラを搭載。
カメラの下にはLEDライトをレイアウト。高光量タイプが1個と通常タイプ3個の合計4個のLEDが搭載されています。
LEDライトの発光パターンはこんな感じ。点滅パターン2つに加え、日本の法規に対応した常時点灯パターンが追加されたのがポイント。これは従来モデルにはなかった仕様です。
新型「Fly6」の発光パターンはこんな感じ
光量は消灯を含む4段階の切り替え式。最も明るい状態で点灯させると以下のような明るさで、後方の車両に注意を促す際に十分な効果が期待できそうです。
本体向かって右側にはLEDライトの光量切り替えスイッチ。その下にはシリコン製のフタがあり……
フタを開けると、中にはMicro-USB端子とmicroSDカードスロットが配置されていました。
本体向かって左側には、電源スイッチのみというシンプルなデザイン。
「ピピッ」と動作を知らせるスピーカー用の小さな穴が開けられていますが、もちろん防水対策済み。
なお、ネジ穴には全てシリコン製のパッキンが装着されており、こちらも防水性を高めるのに一役かっている模様。
こちらのパーツは、Fly6を自転車に装着する際に使用する「シートポスト・マウント」。1個のFly6に2個のマウントが付属しているので、2台の自転車で使い回すことが可能になっています。
装着角度を調整するためのゴム製シムは3タイプ・4個がセットになっていました。
このパックマンのようなパーツは、円形以外のパイプに装着する際に使用する「エアロ・シートポスト・アダプター」。最近の流行であるエアロロードバイクなどで見かける流線型のシートポストに対応するためのパーツです。
柔軟性があるので、幅広い形状・サイズに対応が可能。
そして自転車に装着するためのストラップは大×2、小×4の合計6本が付属していました。コレも2台の自転車で使い回すことを考えた仕様と言えそうです。
◆使用前のセットアップなど
Fly6をゲットして最初に行うことは時刻の設定です。付属のmicroSDカードを本体に装着し、マニュアルどおりにPCのUSB端子とFly6をケーブルで接続します。
ケーブルを装着すると「ピッ」という音とともに充電中を示すLEDランプが点灯しました。これでPCとFly6が接続されました。
接続が完了すると、Fly6の中身(=microSDカードの中身)が見えるようになりました。「CONFIG.TXT」という名のファイルをWindows標準の「メモ帳」などのテキストエディタで開きます。通常はダブルクリックするだけでOK。
ファイルの1行目には「0」という文字、そして2行目には日付・時刻のテンプレートが書き込まれています。
1行目の「0」を「1」に書き換え、次に2行目を現在時刻に書き直してファイルをそのまま上書きすれば設定の準備が完了。
あとはUSBケーブルを抜き、電源ボタンを長押しして本体を起動すると時刻が正しく設定され、使用する準備が整いました。なお、設定方法の関係で秒単位までドンピシャの設定は難しそうですが、あまり大きな問題ではないかも。
◆自転車にマウントする
次に、Fly6を自転車にマウントする準備を行います。まずはFly6にシートポスト・マウントを装着。「カチッ」と音がするまでスライドを押し込みます。
今回はシートポストがエアロ形状になったロードバイクに装着してみます。
まずは、エアロ・シートポスト・アダプターをセット。
そしてアダプターにFly6をピッタリとあてがいます。カメラの角度が水平にならない場合は、角度調整用のシムを挟んでやればOKです。
最後に、シリコンストラップでギュッと締め上げれば固定が完了。
完成状態はこんな感じ。市販されているLEDテールライトとほぼ同じ装着方法ですが、Fly6にはカメラが搭載されている分、マウントの角度はシビアめに調整した方がよさそうです。
◆実際に撮影を行ってみた
Fly6の撮影ボタンは電源スイッチと供用するタイプ。つまり、電源が投入されると同時に録画がスタートし、電源オフでストップするという仕組み。電源さえ入れておけば録画のミスを防ぐことができそうです。
あとはいつもどおりに自転車をこぐだけ。特に難しい操作や設定なしに録画を行うことが可能です。撮影が終わり、Fly6をPCに接続するかmicroSD カードを取り出してPCに挿入すると、フォルダ内には「DCIM」というフォルダがあるはずなので、ダブルクリックして開きます。
フォルダ内には、日付別のサブフォルダが作成されており、データを見つける時に役立ちそう。
サブフォルダを開くと、撮影後のデータが保存されていました。ファイル形式はAVIで、ファイル名は「4ケタの時刻+その日の通し番号」のルールでつけら れていました。なお、各ファイルの最大記録時間は10分で、10分を超えると新しいファイルが作成される仕様になっています。
そんなこんなで実際に撮影してきたムービーがこちら。後方だけの映像とはいえ、意外と走行中の記憶がよみがえってくるものです。
Fly6を装着してサイクリングの風景を撮影してみた
夕暮れ時から夜にかけて撮影してみたムービーはコレ。さすがに「高感度」というには少し厳しい状態ですが、街中であれば十分に撮影を行うことができそうです。
「Fly6」をつけて夜間サイクリングを撮影してみた
メーカーのサイトではFly6で撮影された数々のムービーを見ることができるので、気になる人は要チェックです。また、自分のムービーをアップロードすることも可能となっていました。
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新型「Fly6」はメーカーのオンラインショップから日本円で購入することが可能。必要なパーツがすべて入ったボックスセットは2万9900円で、日本への送料として別途1600円が必要となっています。
Fly6 | Cycliq http://cycliq.com/product/fly6
なお、メーカーでは日本での販売体制を構築中らしく、今後は全国のサイクルショップなどで購入できるチャンスが訪れるかもしれないとのことでした。
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2014年11月27日 23時59分14秒 in ハードウェア, ムービー, レビュー, Posted by logx_tm
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