Photoshopなどのいわゆる画像編集ソフトはどうしても画像加工をする段階でものすごくCPUを酷使するため、ベンチマークに使われたりもしますが、ついにCPUではなく「GPU(Graphics Processing Unit)」、いわゆるグラフィックボードに搭載されている各種グラフィックスを専門に扱うCPUをうまく使って処理速度を引き上げるというアプローチのフォトレタッチソフトが登場しました。その名は「Pixelmator」、Photoshopでできることはほとんどできる模様。
何がすごいかというと、効果を加えたあとの様子をリアルタイムにプレビューできる点。それもかなり高速。ストレス無く画像加工ができそうです。機能もかなり豊富でPhotoshopでできることはほとんどできます。
というわけで、実際に動く様子のムービーやどんな感じの画面なのか、などの詳細は以下の通り。
まずは公式サイトから。
Pixelmator
http://www.pixelmator.com/
Mac OS X 10.4 Tiger以降に対応しており、残念ながらWindows版はまだ無い。GPUを使うため、当然ながらグラフィックスカードが必須で、ImageMagick、Core Image、Automator、Cairo、Sparkleなども駆使。100以上のフォーマットをサポートしており、PhotoshopのPSD形式の場合はレイヤーも当然サポート。選択や色調補正、各種ツールなどはほぼフルサポートしており、フィルタも50種類以上。
変わった点としてはiSightに対応しているため、リアルタイムに撮影したスナップショット画像をそのまま新規レイヤーとして既存の画像の上にのせることができます。これはムービー中でも実演されています。
以下がその実際の動作ムービー、かなり軽快に動いているのがわかります。ドラッグ&ドロップでファイルを読み込ませたり、レイヤー間移動しています。(再生にはQuickTimeが必要です)
TUAW Exclusive: Video of Pixelmator in action - The Unofficial Apple Weblog (TUAW)
また、Dashboard用の画像変換ウィジェット、さらに「.Mac」を使った各種ブラシ・スウォッチ、設定などのバックアップと同期機能も搭載。Spotlightに対応したメタデータの埋め込みやiPhotoとの連携もできます。
気になるリリース日は7月後半を予定しており、価格は59ドル(約7100円)。Photoshop級の機能をこれだけそろえて互換性もある程度確保した上でこの価格はかなりお買い得のような気が……。
詳細なスペックは以下に書いてあります。
http://www.pixelmator.com/specs/
なお、Flickrにはこのソフトウェアの開発者の写真があります。
Flickr: Photos from Pixelmator Team
http://www.flickr.com/photos/pixelmatorteam/
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