2012年10月12日 星期五

● ASCII.jp ~ 最新デジタル一眼レフは35mmフルサイズの時代だ!

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この秋はコレを買え! 注目のデジタル一眼カメラ総チェック ― 第3回

最新デジタル一眼レフは35mmフルサイズの時代だ!

2012年10月12日 14時26分更新
文● 周防克弥



イメージ
前回紹介したように小型・軽量なミラーレス一眼が流行っている一方で、カメラの老舗、キヤノンとニコンがミドルレンジのデジタル一眼レフを発表。また、ソニーもフラッグシップ機「α99」を発表し、先日予約が開始された。
 これらに共通するのは35mmのフルサイズセンサーを搭載している、という点。軽くて小さなお手軽なミラーレス機が盛り上がっている今、大きく重いが圧倒的な高画質が得られるフルサイズ機はデジカメユーザーの憧れの象徴と言っていいだろう。
 というわけで、特集の最後を飾るのはフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフ3機種だ。

今回紹介する注目の3機種

各機種の詳細は後半で紹介するとして、まずは3機種の概要と主なスペックをざっと紹介しよう。

小型でもしっかりしたボディーが魅力
ニコン「D600」

フルサイズ機とはしては驚きの小型ボディーの「D600」
フルサイズ機とはしては驚きの小型ボディーを実現した「D600」
ニコン「D600」は最上位モデルの「D4」、その下のクラスとなる「D800」に連なるミドルクラスモデル。すでに発売されており、ニコンの直販サイトではボディーのみで21万800円だ。
 搭載するCMOSセンサーは有効2426万画素とD800(3630万画素)よりは控えめだが必要十分な解像度を持っている。画像処理エンジンはD4や D800と同じ「EXPEED 3」を採用しており、感度はISO 100からIS 6400まで設定可能。さらに減感設定によりISO 50相当、増感設定で最大ISO 25600相当まで設定できる。

無線LAN対応でスマホからシャッターが切れる
キヤノン「EOS 6D」

EOSシリーズ独特の丸みのあるデザイン。同社の「EOS 5D MarkIII」に近い印象で、そのまま小型したような感じ
EOSシリーズ独特の丸みのあるデザイン。同社の「EOS 5D MarkIII」に近い印象で、そのまま小型したような感じ    
D600の発表と同時期に、キヤノンからも低価格なフルサイズ機「EOS 6D」が発表された。ただし発売は12月上旬と結構先となる。予想実売価格はボディーのみで18万円前後と、20万円を切る価格は衝撃的だ。

 EOS 6Dは、EOSシリーズでは初となる無線LANとGSPを内蔵。スマートフォンなどから専用アプリでライブビューを確認してシャッターを切ったりできる。

 位置づけとしては、最上位機種の「EOS-1D X」、その下のクラスとなる「EOS 5D MarkIII/MarkII」に続くミドルクラスモデル。撮像素子の画素数は約2020万画素と、EOS 5D MarkIII(約2230万画素)や同MarkII(2110万画素)に比べて少なめとなる。映像処理エンジンはEOS-1D Xなどと同じ「DiGIC5+」を搭載し、感度設定はISO 50からISO 102400まで行なえる。

高速処理が魅力のフラッグシップ機
ソニー「α99」

無骨な雰囲気の「α99」。フラッグシップらしい存在感のあるデザインだ
無骨な雰囲気の「α99」。フラッグシップらしい存在感のあるデザインだ
ソニーの「α99」は同社「α」シリーズの最上位機種に位置するモデル。10月26日発売予定で、すでにソニーの直販サイトで予約がはじまっている。価格はボディーのみで27万8000円と、フラッグシップ機ということでほかの2機種よりはやや高めだ。

 撮像素子の画素数は約2430万画素。画像処理エンジンはおなじみ「BIONZ」だが、専用のフロントエンドLSIを搭載することで処理スピードを向 上。フルサイズ機ながら秒間6コマの高速連写や、連写&画像合成処理を行なう「マルチショットNR」「HDR」機能を備えている。

 感度設定はISO 50からISO 25600まで対応。ほかの2機種にはないボディー内手ブレ補正機能を搭載している点も注目だ。

フルサイズセンサーにより高精細な画像を記録できる。発色は鮮やかであまりシャープネス処理はされてないが、十分な解像力がある
フルサイズセンサーにより高精細な画像を記録できる。発色は鮮やかであまりシャープネス処理はされてないが、十分な解像力がある
今回、キヤノンとソニーの機材は最終画質機を用意できなかったので画像を掲載できないが、すでに発売中のニコン「D600」は実写撮影サンプルを用意した。まずはフルサイズセンサーで撮った画像の精細さをご確認いただきたい。

感度別撮影サンプル

ISO 50
ISO 100
ISO 50
ISO 100
ISO 200
ISO 400
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600
ISO 800
ISO 1600
ISO 3200
ISO 6400
ISO 3200
ISO 6400
ISO 12800
ISO 25600
ISO 12800
ISO 25600
まずは感度をチェック。上のサンプルを見てみると、ISO 800あたりからノイズが見えはじめるがかなり少なめ。さすがに拡張モードに入るISO 12800以降はノイズも偽色も多く、ディテールも失われつつある。とはいえ、実用度の高いクオリティーを保っている。

「ピクチャーコントロール」の設定と撮影サンプル


色合いを調整する「ピクチャーコントロール」の設定画面。個別に細かく調整が可能だ
スタンダード
ニュートラル
スタンダード
ニュートラル
ビビッド
モノクローム
ビビッド
モノクローム
ポートレイト
風景
ポートレイト
風景
「ピクチャーコントロール」を使うことで、基本的な色合いの設定が可能。それぞれの設定で細かい調整ができるので自分なりの絵を作り出せる。

「HDR」の設定と撮影サンプル


HDR機能の設定画面。露出差や効果の強~弱の調整も可能
HDRなしHDRなし
HDRオート(スムージング:標準)
HDR1段差(スムージング:標準)
HDRオート(スムージング:標準)
HDR1段差(スムージング:標準)
HDR2段差(スムージング:標準)
HDR3段差(スムージング:標準)
HDR2段差(スムージング:標準)
HDR3段差(スムージング:標準)
HDRオート(スムージング:弱)
HDRオート(スムージング:強)
HDRオート(スムージング:弱)
HDRオート(スムージング:強)
連写した画像を合成してダイナミックレンジを広げる「HDR」機能も搭載。強~弱は好みで調整可能だ。動きの早い被写体だとブレてしまう可能性があるのでしっかりとカメラを固定して撮影したほうがいい。

 フルサイズセンサーの利点はAPS-Cサイズのセンサーよりも大きいこと。センサー自体のサイズが大きければそれだけレンズからの光を多く取り込むことができ、その分美しい写真になる。ここで紹介した撮影サンプルでそのあたりを体感いただければ幸いだ。
 次ページからは各機種の詳細について紹介していく。




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