2010年6月2日 星期三

● ITMEDIA ~ COMPUTEX TAIPEI 2010:“対iPad勢力”が台北に集結――タブレット新製品ギャラリー

COMPUTEX TAIPEI 2010のMicrosoftブースに並んでいた注目のタブレット製品をひとまとめ。Windowsを搭載した“iPadっぽいやつ”が雨後のタケノコのごとく登場しています。

og_taipei3_001.jpg台北世界貿易センター南港展覧館4階のMicrosoftブース。タブレット製品を並べた一角がある

 COMPUTEX TAIPEI 2010では、“iPadに似た何か”がどのくらい並ぶのかも注目トピックの1つだ。南港展覧館にあるMicrosoftブースには、プレイベントで披露されたASUSTekの「Eee Pad」をはじめ、多数のタブレットPC(そしてもちろんOSはWindowsだ)が展示されている。残念ながらほぼすべての製品がショーケースに入れられており、実際に触って試すことはできなかったが、ここではひとまとめに写真で紹介していこう。

 まずはASUSのEee Padから。Eee Padには10型液晶を搭載する「EP101TC」と12型の「EP121」が予定されているが、Microsoftブースにあったのは後者のEP121だ。多くのタブレットPCがCPUにAtomを採用する中、画面の一回り大きなEP121はCULV版のCore 2 Duoを搭載する予定だという。OSにWindows 7を採用するAtom搭載機はレスポンスの悪さが指摘されているが、EP121ではこのあたりの心配はないようだ。

 現状ではコンセプトモデルという扱いで詳細なスペックは未定だが、2Gバイトメモリと32Gバイト/64GバイトのSSDを搭載し、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN(有線LANはなし)や30万画素Webカメラ、HDMI端子なども搭載する。このほか、左側面(上面)に電源スイッチとボリューム調節ボタン、右側面(下面)には、音声入出力とUSB 2.0、HDMIに加え、SIMスロットやメモリカードリーダー(SD/MS)の刻印も見えた。

og_taipei3_002.jpgog_taipei3_003.jpgog_taipei3_004.jpgASUSTeKの「Eee PadEP121」

 FIC(First International Computer)もCOMPUTEX TAIPEI 2010にあわせてタブレット製品を発表したメーカーの1つだ。展示されたのは1024×600ドット表示の10.1型マルチタッチ液晶を搭載する「Tycoon(TVB00)」で、CPUに最新のAtom N455(1.66GHz)、OSにWindows 7 Home Premiumを採用している。そのほかのスペックは、標準1Gバイトのメモリ(最大2Gバイト)とSerial ATA HDD(1.8型)を内蔵し、ネットワーク機能としてIEEE802.11b/g/nとBluetoothを備える。130万画素または200万画素のWebカメラも搭載するとのこと。インタフェースは側面にビデオ出力、USB 2.0×2、音声入出力などが並んでいる。本体サイズは243.5(幅)×176(奥行き)×15(高さ)ミリで、重量は約850グラム。約3時間のバッテリー駆動が可能だという。

og_taipei3_011.jpgog_taipei3_012.jpgog_taipei3_013.jpgFICも「Tycoon(TVB00)」を披露

 続いてはYukyung Technologiesの「Viliv X10」。日本では「Viliv S5」や最近発表された「Viliv N5」など、MIDのメーカーとして知られているが、同社も昨今のトレンドに乗って大型のタブレット製品を展開するようだ。

 Viliv X10は、5型(800×480ドット)液晶を搭載する「HD5 Prime」をそのまま大きくしたような外観で、10型のマルチタッチ液晶を搭載し、CPUにAtom Z520(1.33GHz)/Z530(1.6GHz)を採用する。画面解像度が1366×768ドットと、同クラスのタブレット端末に比べて一回り広いのが特徴だ。メモリは1Gバイト、ストレージとして32Gバイト/64GバイトのSSDを搭載する。ネットワーク機能はIEEE802.11b/g対応の無線LANとBluetooth、WiMAXに対応する。また、130万画素のWebカメラも内蔵する。重量は約740グラム。10時間以上のバッテリー駆動が可能としている。

og_taipei3_017.jpgog_taipei3_018.jpgog_taipei3_019.jpgYukyungからは「Viliv X10」が登場した

 LG Electronicsが参考展示する「UX10」も注目を集めていた。CPUにAtom Z530(1.6GHz)を採用した10.1型のタブレットで、1Gバイトのメモリと120Gバイトのストレージを搭載。ネットワーク機能は有線LANと802.11b/g/nの両方に対応する。また130万画素のWebカメラをはじめ、USB 2.0やメモリカードスロット、Micro HDMIも搭載するとのことだったが、ケースの外からでは確認できなかった(右側面のカバー内のようだ)。重量は約850グラム。

og_taipei3_029.jpgog_taipei3_030.jpgog_taipei3_031.jpgLG Electronicsの「UX10」

 iiViewが先日発表した「M1 touch」も早速並んでいた。10.1型液晶を搭載し、1024×600ドットの表示領域と画面を囲む黒い枠が完全にフラットになっている(iPhoneをそのまま大きくしたような)外観が特徴だ。基本システムにはAtom N450(1.66GHz)+Intel NM10 Expressを採用し、2Gバイトのメモリと250GバイトのHDDを搭載する。インタフェースは、4in1メモリカードリーダー、USB 2.0×3、音声入出力のほか、130万画素Webカメラも内蔵。ネットワーク機能としてIEEE802.11b/gが利用できるほか、SIMスロットも備える。重量は約1.2キロ。

og_taipei3_005.jpgog_taipei3_006.jpgog_taipei3_007.jpgiiView「M1 touch」

 こちらも先月発表されたばかりのHanvon製タブレットPC「B10」。1024×600ドット表示の10.1型液晶を搭載し、2Gバイトのメモリと250GバイトのHDD、IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能、130万画素のWebカメラといった仕様は前述したM1 touchとよく似ているが、こちらはCPUに超低電圧版のCeleron 743を採用している(ラインアップにはAtomを採用した「F10」もある)。Bluetoothも利用可能だ。左側面にHDMIとワンタッチボタンが並び、右側面にUSB 2.0×2、メモリカードスロット、音声入出力などをそろえる。本体サイズは253(幅)×168(奥行き)×18(高さ)ミリ、重量は約990グラム。

og_taipei3_008.jpgog_taipei3_009.jpgog_taipei3_010.jpgHanvonの「B10」

 このほかにもたくさんの新型タブレットが並んでいた。まとめて紹介しよう。

og_taipei3_020.jpgog_taipei3_021.jpgog_taipei3_022.jpgWanlida Group(malata)の「PC-A1001」は、10.1型液晶を搭載。CPUはAtom N450、メモリが1Gバイト/2Gバイト、HDDは160Gバイト/250Gバイト/320Gバイトと複数のラインアップを用意する。ネットワーク機能は有線と無線(IEEE802.11b/g/n)の両方を使える。重量約1キロ

og_taipei3_023.jpgog_taipei3_024.jpgog_taipei3_025.jpgGreat Wallの「Gbook-T-3」。11.1型液晶を搭載し、CPUに超低電圧版のCore 2 Duo SU2300(1.2GHz)を採用しているのが特徴だ。メモリが2Gバイト、HDDが320Gバイト。130万画素のWebカメラを内蔵する。重量は1.1キロ

og_taipei3_026.jpgog_taipei3_027.jpgog_taipei3_028.jpgExoPCの「ExoPC Slate」は1366×768ドット表示に対応する11.6型液晶を搭載。基本スペックはCPUにAtom N450、2Gバイトメモリ、32Gバイト/64GバイトSSDという構成だ。802.11b/g/n対応の無線LANやBluetooth 2.1+EDR、インタフェースとして2基のUSB 2.0やMini-HDMIも搭載する。本体サイズは295(幅)×195(奥行き)×14(高さ)ミリ、重量は950グラム

og_taipei3_014.jpgog_taipei3_015.jpgog_taipei3_016.jpgCTL(Computer Technology Link)の「2goPC Slate」は、画面サイズが10.1型でCPUにAtom N450を採用。メモリが1Gバイト/2Gバイト、ストレージは160GバイトHDDと32GバイトSSDを選択できる。各種インタフェースは左側面にまとめられている。バッテリー駆動時間は約8.5時間

og_taipei3_032.jpgog_taipei3_033.jpgog_taipei3_034.jpgCZC Technologyの「CZC P10T」は、インテル基調講演で発表された「Atom N455」を搭載するようだ。左側面にインタフェースを集め、右側はワンタッチボタン(電源、ホーム、無線LAN)が並ぶ

 以上、かけ足で紹介してきたが、Microsoftブースに展示されているのはいずれも(当然ながら)Windows採用機のみで、これはまだ氷山の一角だと思われる。着々と“対iPad連合”が組織されている印象を受けた。ただ、マルチタッチデバイスのキモはやはりハードとソフトの融合にある。ここで取り上げた各製品がマルチタッチに最適化した独自のUIをWindowsにかぶせたとしても、ハードウェアとOSを同時に提供する(さらにApp Storeでアプリもコントロール下に置く)アップルにどれだけ対抗できるのかは気になるところだ。なお、COMPUTEX TAIPEI 2010の開幕前日に話題をさらった「Eee Pad」と「Wind Pad」については、実際に触った印象をお伝えできる予定なので、お楽しみに。

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